Saturday, February 9, 2013

赤毛のアンの故郷にて エピローグ

若干寝不足。昼間まで頭が痛かった。だがまだ寝たくない。
それは明日の朝この場所を去らなければならないから。

はっきり言ってドラゴン年があと二週間で終わるとかそういう次元ではない。
1年間PEIで過ごしてきた時間が終わるということ。

終わる。なぜ終わらなければならないのか。
終わらない時間ってないのかな。楽しい時間というのはなぜずっと続かないのだろうか。

覚悟はできていたつもりだが、いざその時が来ると帰りたくないと思う。
ただ単純に、シンプルに暮らし続けることは出来なかったのか。なぜそれを達成するのが困難なのか。

悔やまれる。悔いは残さないつもりだったが。

だけど、それでも、俺はこの土地に来れてよかった。









この職場に来れてよかった。諦めないでよかった。ワーホリでど田舎で見つけた職場は、一番の職場だった。




もっこす。お前の本名は忘れてやるよ。お前は出会った時からもっこすだったもんな。俺の人生の中で犬と一緒に過ごしたのって何気にお前が初めてだったよ。アホな時間をありがとな。愛すべきバカ犬。





グリーンゲーブルズ。何年もの間、会ってみたいと思ったことだろうか。雪の中、誰もいない中歩きまわり、



そして数カ月後、その中に入ることができた。今でも焼き付いてる。



ソーベイズ。俺のお気に入りの場所。店員とも顔見知りになって仲良くなった。



この空間が好きだった。



ここで1年間過ごした。環境的にも凄い良い場所だった。安心する家と部屋、だね。



赤毛のアンのアン・シャーリーがかつて言ったと思うが、その時間や場所を愛するという感覚、分かったような気がする。
俺は間違いなくこの時間を愛していた。この場所が好きだった。空、海、町、空気、食料を買ったあとの帰り道ですらも。

夢の場所だった。来たいと思ってた。だから来た。
来てよかった、と、心から言える。



そんな中、ずっと俺と一緒にいてくれたキティ丸、ありがとう。お前のおかげで大分救われた。
最初は仲良くならないだろうなと思ったけど、一番仲良くなったな。本当はお前と一緒に行きたかった。
だから俺が戻るまで必ず生きていてくれ。絶対に忘れないから。

さようなら、世界で一番美しい島、プリンスエドワード島。
俺はまた戻ってくると決めた。

だから俺がいつか帰る日まで

ごきげんよう


No comments:

Post a Comment